npo法人の理事長になりました。

 関わっていたnpo法人の臨時総会があり、理事の互選により私が理事長に選出されました。
 精神障害者の地域活動センターを運営する、npo法人です。
 その発端は、友人が社会福祉法人の理事長をしており、そのnpo法人の理事から友人が相談を受け「森田さん手伝ってあげてくれない。何だがこんがらがっているので」と話があったのが、8月末。
 1か月間でめまぐるしく法人の体制が変わり、行きがかり上、理事長を引き受けざるを得ない事になったのです。

 
  法人内部の事情は書けませんが、この間、関わってきて感じたことを率直に申し上げたいと思います。

 後継者不足、立ち上げた方の高齢化問題

  これはどこの組織も同じようなことだと思いますが、日本の高齢化とともに、自治会町内会はじめ、どの組織も高齢化して、なかなか若返れない。そうこうしているうちに後継者を決めなければならない事態になった時に、困ってしまうというものです。
 手っ取り早いのがМ&Aという事になります。それも従業員やら、利用者が困るのではないか、と心配になるハズです。
 この法人は、立ち上げた方が病気で急に亡くなられたので、その様なことを考える時間がありませんでした。急場しのぎで役員体制など体裁を整えましたが、柱が無くなると、組織がぐらつくのは当たり前です。
 次の担い手を作る間もなく、亡くなられたことが不幸でした。その方は、私も存じ上げており、亡くなられたことは知りませんでしたが、非常にカリスマ的な存在でしたので、そういうことなのかと感じています。
 雇われた理事長は外部の人間で、中の問題はお任せ状態。すると従業員から不満が出るが、対処しない。気が付いた時にはもう遅い、という事になっていました。

 人手不足問題

 これもどこの組織も同じだと思いますが、働いてくれる人を見つけるのが本当に大変です。私は社労士でハローワークの手続きなどもしていて、切実に感じます。
 まして、小さな地域福祉のnpo法人が出せる給料には限界があり、処遇改善手当(地活はでませんが)を貰ってやりくりをしている状況です。
 そうすると、仕事の中で気にいらないことが起こると「退職します」という事を切り札に、組織が揺さぶられる事になります。そのこと自体は正当な権利の主張で、職場を何とかしてこなかった経営者が悪いのですが、取引材料にするのには私は違和感を感じます。
 いずれにしろ、その法人は少ない職員が立て続けに退職していったことで、組織の存続が危ぶまれました。

 
 さて、理事長として立て直すには

 存続が危ぶまれたものの、何とか従業員を探し、利用者に迷惑をかけずに済むところまではきました。当然、雇われ理事長や私と同じ士業の理事達は、やっと辞められるという態度で辞表を出してきました。私は無責任な方達だと思いますが、それなりに苦労されたことと理解することにします。
 そこで、私と先の友人は、火中の栗を拾うではありませんが、行きがかり上理事を引き受け、暫くお付き合いをしようと、地域福祉に貢献しようという気持ちになった訳です。その土地が、私の今後の活動の拠点になるのではないかという想いもあり、頑張ろうと思った次第です。

 そして、総会で新たに理事に就任し、総会後の理事会で話し合い、社労士と行政書士としての手腕を買われたのかどうか分かりませんが、元保健所職員という肩書もあり、理事長になってくださいという話しになりました。
 改めて、組織をもう少ししっかりしたものにして、持続可能な精神障害者の拠り所となるような、事業所にするためにはどうすればよいのか、これから考えることになります。  つづく